算数科が目指すこと



算数科では、開智望小の学びを実践すべく、毎週教科会を重ねながら、授業の洗練に努めています。


望小学校が実践したい算数科の学びは、いくつかあります。

 ①教科における探究型の学びの実践とバランス
 ②一貫校(小中高)としての縦のつながりを意識した展開
 ③IB認定校を前提とした概念的思考力の育成と教科を横断した知識・スキルの獲得


これらすべては独立して話すこともできますが、結果として子どもたちに授業を展開するにあたっては、すべてを統合した形での検討が必要となるので、例を用いて紹介します。


例えば、1年生の算数から。
『「繰り上がりのある足し算」や「繰り下がりのある引き算」』の単元。
開智望小としては、様々な工夫を意識します。

①②  それまでの単元の中で、数を「10を意識してわける方法の理解」
①   これを用いて繰り上がり・繰り下がりの計算をするために、
    探究的な学び(揺らぎ)
    ・0~9の数字と「+」「-」「=」のカードで『計算式作り』
    ・絵と文を用いておうちの人に手紙のような形にした『文章問題づくり』
②   意図的に10を意識して、さらに大きな数・小さな数(小数)を
    見据えた動機づけ
③   繰り上がりや繰り下がりの計算が、より数が増えても計算できる
    投げかけ(一般化)
③   探究において、生活の中での計算(お金、単位など)と関連させた活動
①③  ペアやグループで計算を競わせたり、昼学での計算練習による定着
①②③ 異学年算数で、共通性の高い単元を絡めた問題の提供とグループ活動


・・・このような授業のイメージをご覧になって、いかがでしょうか。

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他校との比較は必ずしもできませんが、一般的な学習モデルとして、教員が教科書を見ながら、繰り上がりとは、繰り下がりとは…とやり方を教えこみ、それを何度もドリルを反復させて、解き方を定着させて、テストで点を取る。このような学び・授業が展開されていたのかもしれません。




一方で、子どもたちが成長した10年以上先の社会において、我々が今直面しているような問題とは異なる、未知の問題・課題に直面する。



このとき・・・
 持っている知識を活用し、試行錯誤し、
 仲間と議論し、協力して、見通しを持って
 解決していくことができる。
このような人材は、前者と後者の学び、果たしてどちらを経た子どもたちか。

実践は、簡単ではありません。
こちらの思惑を超えて、子どもたちの考えが発散したり、逆にこどもたちの自由な発想を引き出せずに展開する授業になるということも。

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しかし、教員が望小の学びとして考えに考えて、ファシリテートしていくこの算数の学びには、トライアンドエラーのチャンスがあり、経験をナレッジとして蓄積でき、常にブラッシュアップできるという大きな強みがあります。


これから、望小としての意思を持った算数の学び、実践とその様子を共有していきたいと思います。

1年生 算数の授業 ”10より大きい数を数えよう”
10より大きい数の学習では、早く正確に、そして簡単に数を数えるにはどうしたらよいのかについて考えました。
まず、各班に100個のピースが入ったパターンブロックの袋を渡し、班のみんなで協力してピースの数を数えました。そして、数えた結果とその数え方について発表し、議論した結果、『「10のまとまり」を基にパターンブロックのピースの数を数えると、間違いが少なく数えられる』という意見に賛成する児童がたくさん出ました。そこで、それは本当なのかをみんなで検証してみたところ、多くの班で見事に100ピースのパターンブロックを数え上げることができました。
今後も、「仲間で協力して新しい発見をする楽しさ」を味わっていって欲しいです。

 

2年生 算数の授業 ”長さをはかろう!”
長さの学習では、ものさしを使ってものの長さを測りました。学校中のものの長さを測るため、教室の外へも探検に出ていきました。いつも使っている机の板の長さを測ったり、教員の身長を測ろうとしていたりと様々なものの長さに興味を持って活動していました。
また、ドミノを使って1メートル以上並べ、「1メートルと何センチメートル」並べられたかを競いました。班ごとに楽しみながらものさしの使い方を学ぶことができました。