開智学園の 教員インタビュー

開智中学・高等学校(一貫部)の教員を紹介します

氏名:中莖 暁(なかくき さとる)
教科:国語(現代文)
入職日:令和3年4月1日

 学生時代の研究内容

「水教育に関するアクティブラーニングの質的研究」について卒業研究を行いました。水教育とは、治水、防災、生態系、地球環境、等々といったように総合的に水を捉えた時に、どう教育するかというものです。生徒や小学生、児童たちがアクティブラーニングのプログラムに参加している様子を、私自身その中に入って観察し、学習効果や生徒たちの反応を調査するという研究をしていました。

担当教科のおもしろいところ

国語科で現代文の担当をしていますが、言語は人間の根源的な能力であり、あらゆる分野で必要とされる点、また誰しも言語で思考している以上、現代文で扱えない分野は存在しない、という点が面白いところだと思います。

一方で、コミュニケーションの本質とは、漸近線のようなものだと考えています。直線があればそれに対してどこまでも接近することはあっても、接することはありません。つまり完全に達成することはできないというのがコミュニケーションの本質であると思います。

コミュニケーションにおいて自分を理解してほしい、相手を理解したいと思ってもそれを100%実現することはできません。絶対100%にはならないが、だからこそ100%に近づけたいという思いが言語として出てくる、という矛盾したところが現代文の興味深いところです。

 

どんな授業づくりを目指しているか

現代文をやるにあたって、裾野の広い授業が大事だと思っています。

「無用の用」という言葉がありますが、一見無駄に見えることが大きな役割を果たしているということは、国語という教科にもあてはまる考え方だと思います。国語という教科を考えたときに、教科書の文章をただ理解するだけが現代文の本質ではありません。その文章が生まれるに至った、その後ろにある一見無用に思えるものを集めることで、意味を成すものです。文章化されているものだけでなく、その後ろにある情報を盛り込むことを目指しています。
また、授業の進め方としては、ライブ感のある授業を大事にしています。教師と生徒のコールアンドレスポンスや相互作用が発生する授業、良い意味でのハプニングが起こるような授業を目指しています。

 

教師になろうと思った経緯

父親が国語の教員であり、その姿を幼いころから近くで見ていたことが一番大きいです。教員と生徒の付き合いは、時に一生ものの付き合いとなることもあり、人との心の触れ合いに深く関わることができることを魅力的に感じました。

 

開智学園の第一印象

学園のホームページ等からも、優秀な生徒や教員の方々が非常に多いという印象を受けました。

 

開智を選んだ理由

中高一貫の共学で、周辺も緑豊かで広々としたキャンパスであるという点が私の出身校に似ているのですが、私自身、その良さを感じていたためです。
また、開智は中等教育の段階で専門的な分野を育てるということを明言しており、「専門的分野で活躍する国際的リーダーを育てる」という学校の教育方針に対して、確固たる意志があり、覚悟をもった方針であると感じました。私自身数年間のビジネスの経験から、専門分野を持っている人間はビジネスでも強い、ということを実感してきました。生徒にもそういった強みを持ってほしい、という思いを持っていたため、魅力的に感じました。

 

入ってみてからのギャップ

学校というと古い体質になりがちなのではないかと思っていましたが、開智の場合は新しいものを取り入れよう、受け入れようという姿勢を持った先生方が多く、学園全体としてもそういった印象を受け、いいギャップであると感じました。

 

開智ならではの授業について

教科書だけでなく、さまざまな教材を取り入れています。新聞記事や先生が指定した書籍を扱うなど、授業の展開について、先生が教科書の範囲を飛び越えた教材も使っています。
また、科学的なことを論じている小論文を扱うなど、今後の授業では理科の先生との授業のコラボレーションをしようと考えています。先生同士で教科を超えてコラボレーションできる雰囲気があるというのは、開智の良いところです。

 

授業での生徒の様子について

良くも悪くも、おおらかでゆっくりした雰囲気があるという印象があります。勉強一辺倒のピリピリとした雰囲気ではなく、生徒の興味や関心・自主性に沿って、皆が自由に学んでいるという雰囲気を感じています。
また、発信力が強い生徒も多いです。こちらが授業をリードして進めていても、生徒達が自分からこういう風に取り組みたい、やってみたいと発信する生徒が多く、とても積極的だなと感じています。

開智生に期待すること

苦しい状況や逆境の中でも踏ん張れるように、自分の好きなことや得意なことを見つけてほしいです。それらを基にして、将来社会に還元し、大きな役割を果たしてほしいと思います。
また、新しい「問い」を見つけ出して欲しいです。学校にいると答えを見つけるのに必死になってしまうと思いますが、答えは問いがあって初めて生まれるものなので、誰かから問いを与えられないと答えを出せない人にならないでほしいと思います。自分で問いを生み出す力があれば走り続けることができるので、生徒にはその力を持った人になってほしいと考えています。

 

個人としての抱負・目標について

専門知識を更新し続けるということが大前提です。現代文というものは毎年毎年「現代」が積み重なっていくものですから、それを更新し続けたいです。その上で生徒に対して総合的な教養を与えられるような幅広い授業を展開したい、というのが一つの目標です。
また、現代文という枠を超えて一人の教育者として思うのは、自分を超える存在・人材を輩出したい、というのも大きな目標です。生徒には自分のコピーとしてではなく、自分を飛び越えて欲しいと思っています。

氏名:寺澤 志帆

教科:英語

入職日:令和2年4月1日

 学生時代の研究内容

大学では英語史を専攻していました。卒業論文は「語源的綴字」という、16世紀頃にラテン語が語源となる英語の綴りを、ラテン語風に変えた現象(例えば、doubtに含まれる発音しないbが挿入されたこと)について執筆しました。現代の英語だけを見ると不可解な点も、英語の変化や英語を話す人々の社会の変化を見ることで原因が浮かび上がってくる点は、非常に興味深いものでした。

 

担当教科のおもしろいところ

母語とは異なる言語を通じて、大きく捉えれば文化に触れられるところでしょうか。英語と日本語は使用する文字も違いますし、語順も、文法も、発音も異なる点が多くあります。自分の中にあるルールが通用しないものと向き合い、受け入れていくことで、日本語だけでは得られない幅広い情報や世界中の人々と出会えるところが魅力だと思います。

 

どんな授業づくりを目指しているか

英語は様々な人・物とを繋げるツールなので、生徒が英語を使えるようになることを意識して授業をしています。そのためには生徒がたくさん英語を話し、聞き、書き、読むことが不可欠なので、生徒が実際に英語を使って活動できる時間を多く取り、講義一辺倒にならないように気をつけています。

 

教師になろうと思った経緯

きっかけは高校時代の先生方との出会いです。私は高校生まで音楽の道に進むことだけを考えていましたが、結果が思うように出ず、進路に悩んでいました。

その時に学校の先生方に親身に相談にのってくださり、音楽以外の道を示してくださったおかげで、今の私がいます。私が恩師にしていただいたように、大きく変化し、成長する時期である中学生・高校生のサポートをしたいと思い、教員を志しました。

 

 開智学園の第一印象

卒業後社会で活躍し、貢献できる人材になれるよう、高い目標を持って勉強や学校行事などに取り組む生徒と、その生徒をしっかりとサポートする先生方がいらっしゃる学校だと思いました。

 

開智を選んだ理由

ホームページや学校案内から生徒一人ひとりが高い志を持って学校生活を送っていることが感じられ、彼らの力に少しでもなれたらと思い、開智学園を選びました。

 

入ってみてからのギャップ

生徒たちが非常にエネルギッシュで、教員にどんどん質問や意見をぶつけてくれることが嬉しい驚きでした。最初は勢いにやや押され気味でしたが、今ではパワフルな彼らと共に過ごす時間がとても楽しいですし、勉強になります。

授業での生徒の様子

生徒から質問や意見が飛んでくることが多いです。こちらが思いもつかなかった疑問が投げられることもあり、生徒たちにとって分からないところや難しいところを教えてもらいながら、授業に活かしています。

 

開智ならではの授業

やはり『探究』が最も開智らしい授業だと思います。

大学での授業、また特に社会に出てからは、答えのない問いについて自分で考える力が必要になります。探究を通して、自分の興味のあることに仮説を立て、調査して考察することや、調査手段や参考文献の取り扱い方、聴き手に伝わる発表の仕方など、中学生の頃から学べることが羨ましいです。

 

行事について

開智の行事は生徒が主体となって、企画から考えることが特徴的です。

昨年度からはコロナウイルスによる制限下で、どのように行事を開催するかを真剣に話し合う生徒たち、先生方をたびたび目にしてきました。担当している生徒たちが進級し、新入生オリエンテーションの企画・運営を通して「先輩」になった姿を見たとき、彼らが自分たちで考え、行事を動かす力を身に付けていたことを実感しました。

 

開智生に期待すること

中学校・高校の6年間はあっという間に過ぎてしまいます。生徒たちには、開智で過ごせる時間を大切に、授業、部活動、行事の一つひとつに全力で取り組んでほしいと思います。そして、生涯にわたって夢中になれるものや興味を持てるものを見つけてほしいと思います。

 

個人としての抱負・目標について

かつては私も中学生、高校生だったはずですが、当時私が感じていたことと、いま生徒たちが感じていることが違うように思えたり、忘れていた感覚がよみがえったりしています。

生徒たちの小さな変化や心の中で思っていることに気づき、ともに考えていけるような教師になりたいと思っています。また、生徒たちが英語や勉強を面白いと思えるような、また学んだ知識をしっかりと身に付けられるような授業を行っていけるよう、精進していきます。